ーーーーーーーーーーーーーー
ここ最近、VALUにハマっていて、VALUのアクティビティでCOMSAについて紹介しようとしたら結構なボリュームになりましたので、このブログでアップします。
ーーーーーーーーーーーーーー
ICO、またはトークンセールというキーワード、VALUユーザーの方にとっては馴染みのあるものではないでしょうか。
めちゃくちゃざっくりいうと「仮想通貨のインフラを使って、資金を集める手法」のことですが、2017年1月〜7月にかけてICOで集まった金額は約1,300億円を超える水準にあると言います(この記事の後半にICOについてまとめていますので、ICOって何?という方はそこからぜひご覧あれ)。
世界中でそんなICOブーム真っ只中の今、ついに日本でもICOを簡単に行えるプラットフォームが公開されました。「COMSA(コムサ)」というもので、Zaifという仮想通貨取引所を運営しているテックビューロによるプラットフォームです。公式サイトや紹介記事をみても専門用語ばかりで、その説明が難しく分かりづらかったので、以下に簡単にまとめてみました。
COMSAは既存ビジネス上で、ブロックチェーン導入し資金調達を行えるサービス
世界中で行われているようなアイデアべースのアプリやソフトウェアのための資金調達というよりも、すでにある程度実績のある企業が追加の資金調達を行なうためのサービスのようですね。TOPページにもあるとおりコンセプトは「実ビジネスのブロックチェーン導入を支援する」ですね。
実際に10月2日のCOMSA自身のICO後には、東証二部上場しているプレミアムウォーターホールディングス社やCAMPFIREのICOが予定されています。COMSAのICOで発行されるCOMSAの仮想通貨(トークン)を取得しておけば、その後、CAMPFIREなどでのICOで5%以上の金額が上乗せされてオトクにトークン(この場合はCAMPFIREコインなど)取得ができるようです。
このようにすでに回っているビジネス向けのICOサービスであり、リスクの高い新規プロジェクト向けのサービスではないと言います。なんでもリスクが高いものだと規制に引っかかるそうですね…。
結論、COMSAを使えば、ICOに関わる面倒なことを丸投げでき、企業が発行するトークン(仮想通貨)を扱うための取引所や決済ツールまで用意してくれるわけです。もちろん、このトークンをビットコインや実貨幣に変換する仕組みまで含まれます。ちなみに日本初のICOとなるCOMSAでは1USDで、1COMSAトークンが発行されるとのことです。こちらのページから事前登録が可能です。
以下にCOMSAのサイトからその仕組みの図を引用しておきますね、ちょっとよくわからないですが(笑)。
いってしまえば、法人版VALUのような仕組みを、テックビューロ独自の「mijin」というブロックチェーンを通して実現するのがこのCOMSAということですね。企業が法的な問題をクリアした上で簡単にICO、つまりトークンセールを行って資金調達とファン作りを行なうことができるわけです。
「ファン作り」の観点でいうとすこし語弊があるかもしれません。クラウドファンディングと違いは、ICOによって手に入れた仮想通貨(トークン)はブロックチェーン上の二次流通に回して売買できる点にあるので、需要に応じてその価値を大きくしたり小さくしたりできます。それはVALUよりもより「株」に近く、ビジネス的な要素が強い概念といえるでしょう。
独自のプライベートブロックチェーンmijinや仮想通貨NEM(XEM)の技術をもっているテックビューロ社だからこそ実現できるサービスとも言えます。この便利なICOプラットフォーム上で、どんな企業やサービスがトークンを発行して、人々と新しい関係性を築いていくことになるのか楽しみです。
以上、COMSAの説明はここまでとして、以下にICOの概要とそのメリットについて、箇条書きでまとめたいと思います。上記の説明で「?」となった方は以下をご覧になれば理解できるでしょう。
ブロックチェーンの仕組みを通して資金調達を行なうICOとは
●ICOは「Initial Coin Offering」の略、株式上場を意味するIPOにかけている株式上場を意味する「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」ならぬ、「最初のコインの売り物」というイメージでしょうか。今ではトークセールと呼ぶそうです。
●暗号通貨を特定の団体や個人が発行して、それを販売することで資金を調達すること。
●発行体がある暗号通貨を、一般に暗号トークンという(通貨型の暗号トークンであるビットコインやイーサリアムには発行体はありません)。そして暗号トークンを手に入れるにはビットコインやイーサリアムという暗号通貨が必要です。
●その暗号トークン(通貨)を支払うことで、発行体などからサービスが得られるが通貨ではない。VALUがまさにその暗号トークンであり、発行体である個人の「優待」を得られる仕組みになっていますねよね。
●発行体の環境内だけ活用できる通貨が暗号トークン
●例えば、Storjという分散型クラウドストレージサービスは自分のストレージを貸すことでトークンを貰え、他人のストレージを使いたい時はそのトークンを支払う仕組み。
●貸し出しを通してトークンを手に入れる以外にも、最初の売り出しを通して安く買う事ができる。まさにそれがICOであり、それで運営主体は開発費を捻出する。Braveブラウザの30秒で3500万ドル調達したというのもそれになりますよね。Braveの独自の暗号トークンはBasic Attention Token(BAT)といいます。
●メッセンジャーアプリのGEMSもICOを行ないアプリ内に暗号通貨の流通システムを導入。
GEMS – ソーシャルメッセージ・アプリ from Hypercube Studios on Vimeo.
例えば広告主の掲載料はGEMSコインというトークンで支払い、そのコインはユーザーに還元される仕組みです。極論、アプリ内で広告を見ればトークン(=お金)が貰えるという仕組みなのです。
クラウドファンディングとどう違う?ICOを行なうメリットとは?
●ICOにはクラウドファンディング的な側面がある(サービス受益権の事前販売という位置づけがあるため。VALUだと優待を受ける権利となりますよね)。
●サービスが広がるほどトークンの価値が上がるので、ユーザーはサービスを広めるインセンティブがわく。ユーザーはトークンの利用価値以外に、キャピタルゲイン(利得)を得ることが出来る。
●なぜキャピタルゲインを得ることができるかと言えば、暗号通貨であるビットコインとの交換することができるから
●トークンはほぼ無料で送金したり交換できるので、株式売買のように多額のフィーを取られる心配がない
●アプリを作りたい人はそのプロトタイプと暗号トークンを持ってして、ICO(資金調達)ができるユーザーが増えて価値が高まればトークンの価値もあがる。
●ICOの最もわかりやすい成功例がビットコイン
発行体はありませんが、価値交換の手段として利便性が認められ、ユーザー増えたからこそそのトークンである、ビットコインの価値もあがっている。
もちろん発行体の暗号トークンを購入するには早ければ早いほどいいわけです。「トークンセール」をはじめる前にカウントダウンを行なう理由がうなずけますよね。
ちなみにこれからICOを行なう予定のサービスなどはこちらのサイトで見ることができます。信頼性の低いICOが多いので購入のオススメはしませんが(笑)。
以上、少しでもICOやCOMSAについて理解は深まりましたでしょうか? 他にも色々書いていますのでVALUをやられている方はぜひウォッチリストの登録、またはVALUの購入をしてくれると嬉しいです。→https://valu.is/shinkinjo
オキナワアイオー株式会社:http://okinawa.io/
Twitter:https://twitter.com/illshin
Facebook:https://www.facebook.com/shin.kinjo