ここ最近から、シリコンバレーのITニュースと同頻度で情報が入りはじめ、日本よりもはるか先に進んでいることが周知されはじめた中国のIT事情。
オフライン決済の6割がQRコードによる決済というキャッシュレス大国の中国ですが、その中心にあるのはご存知アリババ傘下アントフィナンシャルのAlipay(アリペイ)、そしてテンセントのWeChatです。
中国ではこの2つを軸として様々なサービスが人々の生活に深く浸透しており、日本よりも圧倒的にインターネットの利便性を人々は享受していると言えるでしょう。そのモバイル決済利用率は日本6%米国5.3%に対して、中国では98.3%と驚異的な浸透率であり、その決済総額はなんと年間600兆円!これは約5兆円である日本の100倍以上の規模になっています。
その他にも2016年4月から自転車のシェアサービスを始め、すでに150都市での展開をしているMobikeの急成長ぶりに驚いている人も多いのではないでしょうか。中国、シンガポール、イギリス、イタリアに続いて日本(福岡)でも法人を起ち上げたMobikeは、まずは札幌市から展開をはじめるといいます。
こちらの記事(1位は5.5兆円の滴滴出行!中国のユニコーン企業トップ10(2017年夏版))にもまとめた通り、世界のユニコーン企業の1/4を中国のIT企業(47社)が占めるほどになっており、しかもほぼ国内だけでのサービス展開でユニコーン企業の仲間入りを果たしているのです。
GoogleやFacebookはおろか、YouTube、Twitter、Instagramなど主要なwebサービスが使えないインターネット鎖国とも言える状況下でここまで独自の進化を遂げているのは、その経済成長を支える人口の多さとスマホの普及率からか、それともBATと呼ばれる中国の3大IT企業のBaidu, Alibaba, TencentによるITインフラ、またはエコシステムがうまく稼働しているからでしょうか。
実際に中国の人々はどのような感覚でスマホを使って生活をしているかを感じてみるために、短いながらも中国に旅行にいった際、この記事タイトルにもある中国の人気サービスを実際に試してみました。
その圧倒的にスムーズなUXはサービス設計の参考になると同時に、そこからグロースへの鍵も見えたような気もします。中国でのサービスを体験するための手順を含め、以下にそのレポートをご紹介します。中国に行く予定のある方、中国のサービスに興味にある方はぜひご覧になってみてください。
1.中国のサービスを使うには中国の電話番号+銀行口座が必須!
「中国に行っていろんなサービスを使うぞ〜」と意気込んでいましたが、観光客である外国人にはそう簡単に使わせてくれません。まず中国で普及しているアプリやサービスを使うためには本人確認が必須になってきます。
電話番号による認証コードが必須
どんなサービスを使うにもまず最初に電話番号が求められ、認証コードの確認が必須になっているのが印象的でした。中国ではメールアドレスやソーシャルログインではなく、SMS認証による本人確認がデフォルトのようです。
なので外国人である私たちがサービスを使うには中国で使えるスマホの電話番号が必要です。現地で、もしくは事前に中国のSIMカードを購入して131から始まる番号を取っておかないとサービス認証がそもそもできないという最初のハードルがあります。
ちなみに現地でSIMを購入すると前述したGoogleやFacebookなどのサービスが使えなくなります(もちろん現地のホテルなどのWiFiでも同様です)。VPNネコやTunnelBearなどのVPNアプリを入れて臨んだのですが、それを使っても接続ができないようでした…恐るべし中国の金盾(余談ですが、これはGreat Firewall of Chinaと呼ばれています)。
中国、PCからVPN使えるけどスマホからは使えないっぽいw
— shinichiro kinjo (@illshin) 2017年8月10日
キャリアの海外ローミングを使えば解決できるのですが、それだと現地の番号とはなりません。解決策としてはズバリ、事前にAmazonで香港SIMを購入することです。
香港SIMは中国の番号が取得できる一方、中国から見れば香港は海外とのことで主要なwebサービスは使えるという仕組みなっているのです。現地でSIMを買ってもほとんど見るものがなくギガがもったいないので、事前にこれ買ったほうがベターですね。ちなみに中国でSIMを購入したら通話アリ、データ2GのSIMで300元(約5,000円)でした。意外に高額ですので香港SIMが普通にオススメですね。
箇条書きでまとめると以下になります。
・中国では主要なコミュニケーション系webサービスは使えない
・キャリアの海外ローミングをすれば使える(24時間2980円)
・キャリアの海外ローミングをすると現地の番号が取得できない
・現地の番号を取得するには現地でSIM購入が必要〔シムフリー端末必須)
・いつものwebサービスを利用し、番号もゲットするには香港SIMがベスト
Alipay,WeChatPayを使うには現地の銀行口座が必要
さらにまた試練がまっています。残念なことに本人認証に必要な現地の番号を取得できたからといって、中国のwebサービスを使えるというわけではありません。
なぜならそこには決済手段であるAlipayやWeChatが紐付いていないからであり、それらを有効にするには現地の銀行で口座を作りキャッシュカードを手に入れる必要があります(中国のキャッシュカードが通称、銀聯カードとも呼ばれデビッドカードの役割も果たしています)。
そのキャッシュカードを発行するにはパスポートと現地の番号が必要で、銀行窓口でもやはり認証の手段としてSMS認証が活用されていました。
「オンラインバンキング対応の口座が作りたい」というようなことを伝えれば、サクッと対応してもらえます。自分の場合は中国工商銀行で作りました。1時間以上並び、40分くらいのやりとりをして作りましたね…
口座作りに来たけどめっちゃ待たされてるw 暇なのでとりあえずvalu更新したw https://t.co/w9MKot5c9I #valu pic.twitter.com/1lXMnVVBWS
— shinichiro kinjo (@illshin) 2017年8月11日
また現地の住所ではなく日本の住所でも大丈夫だったのと、最初の預入金が必要ないのにはビックリました。当たり前ですが口座残高がないとWeChatにチャージできないので、店内のATMで入金を行いました。
WeChatに現金をチャージ!しかし…
お金を入金したところでWeChatにチャージ!と意気揚揚と設定を行ったのですが、なぜか紐付けができず…😭中国工商銀行のスタッフさんたち総出で対応してもらったのですが、どうしてもWeChatPayにチャージができずでした。
状況としては事前にWeChatPayをアクティベートするため、日本でWeChatPayを使える友人から送金をしてもらっていました。そこで日本のクレジットカードを紐付けていた環境でしたが、それが要因なのでしょうか。何度も認証コードを入力したりカード番号を入力したりして、試したのですが結局紐付けができず…
ちなみに日本でインストールした場合、WeChatPayを使うための「ウォレット」の項目(上記スクショの右上)はでてきません。僕はWeChatPayを使える人から送金をしてもらって表示されたのですが、もし送金をしてもらう人がいない場合はどうクレジットの項目を表示させるのかは謎です(ホテルの人や道端の人にお願いするとかはアリですね)、それが表示されていても僕の場合紐付けできなかったのですが…(笑)。
どうしても使いたかったので銀行のスタッフに、「お金渡すから、その分自分のWeChatアカウントに入金して」と伝えたのですが仕事中だから、と普通に断られました(笑)。その時はさすがにとても凹みました…が、しかし!「Alipayにチャージすればいいんだ!」思いつき、Alipayに同様の設定を試みたところスムーズに完了。晴れて中国の財布を手にすることができました👏🏻
2.Alipayで最初に使ったのはDidi Chuxing
様々なサービスのポータルアプリとなっているAlipayは、コミュニケーションを中心としたWeChatに比べて、利息がでる預金機能ユエバオや話題の信用残高を可視化するジーマ信用など金融サービスの幅が広いのが特徴的でした。ちなみにオフライン決済はコミュニケーションを抑えているWeChatPayのシェアが高く、オンライン決済は阿里巴巴、淘宝網、天猫などもっているAlipayのシェアが高いそうです。
サービススタートが10年も違い(Alipayは2004年、WeChatPayは2014年)、2,3年前までオフライン決済もほぼAlipayが独占していたのに今ではWeChatがその座を逆転させるという凄まじい展開です。スマホ×コミュニケーションの勢いから決済まで拡張できたベストケースですね。
話しがそれましたが、チャージが完了したAlipayでまずやったのはホテルからの移動のためにDiDiタクシーを呼ぶことです。中国のタクシーが面倒なのが行き先を伝えると、中国語でワッーとまくし立ててくること。多くのドライバーが「よくわかんね〜」みたいなことを言ってくるんですよね。英語も通じないので、行き先を伝えるためのコミュニケーションが面倒だったり、大手以外のタクシーを利用すると料金をふっかけてきたりとか…
DiDiタクシーの使い方とメリット
それで中国版Uberとも呼ばれるDiDiを使ったのですが、まずびっくりしたのが電話をかけてくること(笑)。もちろん中国語なのでわからずホテルのスタッフに対応してもらいました。
しかし一度乗り込めばあとはコミュニケーションいらず、当たり前ですが降りる時もお金を払わず、Alipayアプリにはタクシーのレーティング依頼が表示されるだけです。そしてAlipayから自動的に乗車代金が差し引かれる仕組みです。
「行き先を伝えるためのコミュニケーション」がなくなるのは本当に楽で、それからずっとこれを使っていました。電話がかかってきたら、近くのお店のスタッフさんに代わって対応してもらうほど(笑)。そのほうが楽と思えるくらい、タクシー運転手とのやりとりは面倒でしたw
位置情報が曖昧だったりする際に電話が来るのですが、Alipayアプリ経由で使っているから位置情報にずれがでていることがわかり、DiDiの公式アプリをインストールしてからは場所も正確になりほぼ電話がかかってくることなく活用できました(以下専用アプリの画面ですが上記Alipay経由の画面と全然違いますねw)。
特にビジネス街でもあり高層ビルがガンガン立っている浦東新区(記事TOP画像の場所)の中心から移動する際にはDiDiは必須でしょう。大きい通りで車がガンガン走っており、タクシーを捕まえるのは至難の技です。みんなDiDiで配車依頼してるので、スルーされまくって心が折れかけますよ(笑)。
スマホ紛失のトラブルから見えてきたDiDiタクシーの意外な効用
DiDiの素晴らしさを感じたのはなんとスマホをタクシーに忘れた時(笑)。中国SIM用のスマホを別途もっていたのですが、なんとこれをDidi個人タクシーに忘れてしまったのです。そこで誰か中国人の方に自分のスマホに電話をしてもらって、運転手に持ってきてもらおうという作戦にでました。
紛失が発覚したあとの行き先はThe Bund Tea Companyというお店だったので、その店員さんにダメ元でお願いをするとなんと日本語が喋れる方という神展開!快くご対応いただき解決することができました…
「道端で拾ったタクシーだったら連絡つかなかったかもしれませんね」と言っており、相互評価ができるプラットフォームであるDiDi経由のタクシーだったからこそわざわざ持ってきてくれたのでしょう(もちろんお詫びにチップはわたしましたw)。
以上、中国でスマホをなくしたけどDiDiの仕組みと中国人の優しさのおかげで解決した、というお話でした。親切にしてくれた日本語と英語が喋れるスタッフさんがいるThe Bund Tea Company、歴史的建造物の1Fにあり素晴らしいお店なのでオススメです。
もちろんここで買物もしました。ぜひ行ってみてください😂
3.QRコード決済は予想以上にめちゃくちゃ便利!
上記のようにトランザクションが表示されるのですが、チャージした1200元(約2万円)を2日程度でほぼ使い切ってしまうくらい多様しました。
1.QRコードを読み取り、商品代金を自分で入力して決済する
2.バーコードを表示、店舗のレジで読み取ってもらう
主に上記2種類の支払い方法がありどちらも同じくらいの割合で使いました。「現金を出すと嫌な顔をされるくらいQRコード決済ばかり」と噂を聞いていたのですが、まぁそこまでのレベルではない印象でしたね(笑)。でも間違いなく足を運んだほぼ全ての店舗に導入されており、弾き語りの路上演者もQRコードを大きく表示していました。
感覚的に気持ちよく使える理由が、クレジットカードと違ってすでにチャージしているところから差し引かれるからかなと感じました。クレカだと気付いたらとんでもない額になってしまう可能性もありますが、そういう懸念なく利用できるのはとても便利ですし、紐付け口座からのチャージに手数料もかかりません。少額づつのチャージを何度もできるのも面白い体験でした。
ここでチャージした現金が他のサービスにシームレスに連動して、面倒な決済周りのハードルをほぼゼロにしていたといっても過言ではありません。わざわざクレカ番号を入力する手間がなくなりますし、上記のようにトランザクションとしてわかりやすく表示されます。
4.誇張なしでみんな乗りまくりの自転車シェアサービスMobikeとofo
上海mobikeとofoばっか 1、2年でここまで普及してるって考えるとすごい pic.twitter.com/U634NOFcut
— shinichiro kinjo (@illshin) 2017年8月11日
まず上海に来て1番びっくりするのがオレンジ(mobike)と黄色(ofo)の自転車に乗っている人の多さ!上記動画ではあまり伝わらないかもしれませんが、誇張でもなんでもなく、本当にみんな乗っていて、街中に何万台と置かれています。
サービス開始から2年と経たずにここまで普及される可能性と勢いをみると本当に鳥肌ものですね。海外展開も積極的にしているMobikeの話題が多いですが、競合のofoも同じくらい活用されている様子でした。やはりどこでも乗り捨てOKなのは圧倒的なサービス体験を生み出しているのでしょう、もちろん自分も乗ってみることに。
それらは専用アプリをもたずともAlipay、WeChatのアプリ内から利用ができます。WeChatは出資もしているmobike推し、Alipayはofo推しですね。Alipayを使っていたので、ofoを使おうとするも現地の身分証が必要みたいで、Alipay経由では外国人の認証ができないようでした、それでofoのアプリをインストールしようとしても海外ローミングしているiPhoneからはできないという事態に。
そこで事前にインストールしていたmobikeアプリから再度チャレンジ!いつものようにSMSで認証コードを確認したあと、少し厳重な本人確認のためパスポートをもった自撮りを撮影しそれを運営に送信して認証を待ちます。15分後くらいに返信がきましたが、パスポートに光が反射していて顔の部分が見えづらかったのか、NGに…。ちゃんと見ているんですね、再度撮影場所を変えてチャレンジしたところ無事審査がOKに!
299人民元をデポジットして、晴れてmobikeユーザーに🚲 道端にある自転車のQRコードを読み取れば、すぐに鍵がカチャッとあく体験は感動すら覚えます。自転車を戻す時は鍵を閉めるだけ。どこにでも停められるのですが、数十メール置きくらいに自転車用の駐車スポットがあるので、そこに停めるのがマナーです。走った距離、時間、カロリーなどが表示されて面白いですね。
最初の120分は無料とのことでmobikeに乗ってカフェにいったのですが、お店から出てきたら他の誰かが乗っていったのか無くなっていました。これもまたアクティブに使われているな〜と実感。そしてたまたま競合のofoに乗っている人が写真に入り込むくらいには普及していました(笑)。
すごいのが以下のメッセージ。どの自転車が壊れているか、というのも把握しているようで他の自転車を進められたのにはビックリしましたね。
夜中でも若者たちがmobike、ofoでガンガン走っているのは面白い光景でしたね。それぞれどのように使い分けているのか少し気になります。いや、それにしても何台あるんだよってくらい膨大な数がありすぎましたし、みんな乗っていましたねw
写真が乗りたい自転車を予約することもできるそうです、タクシーとはまた違った規模感で街中での移動データを収集できるこれら両サービス、まだまだ伸びそうな予感です。
5.中国最大のデリバリー・サービス、饿了么(Eleme)を使ってみた
上海蟹のBefore/After 蟹味噌がうますぎた pic.twitter.com/cSsvShIl2s
— shinichiro kinjo (@illshin) 2017年8月10日
サービスの紹介の前に、上海での食事では以下のように定番ぽい人気店を周りました。どれも本当にオススメです!
夜:上海蟹が味わえる老舗「成隆行蟹王府」
昼:小籠包の名店「南翔饅頭店」
夜:リーズナブルだけど接客が素晴らしい「海底撈火鍋」
昼:現地の人に愛される大衆食堂「上海姥姥」
夜:ロンドンからの逆輸入モダン広東料理レストラン「Hakkasan Shanghai」
特にHakkasanの北京ダックは最高に美味しすぎました…これのためだけにこのレストランに行く価値はありますね。
飲んでホテルに戻ってきた最終日の夜、何か〆に食べたいなと思って使ってみたのは人気のデリバリーアプリEleme。6,000億円という時価総額をもつ中国最大のデリバリーアプリです。中国っぽくお粥が食べたいな〜と見てみると、美味しそうな料理ばかりでテンションがあがります。
この右側のお粥屋さんを選んだのですが夜中の1時過ぎにも関わらず15〜20分程度でデリバリーOKとのこと。商品を選べば当たり前のようにAlipayが立ち上がり、スムーズに決済が行えます。
注文完了時にいつものようにSMS認証をしようとすると問題が!普段はメッセージで送られてくる暗証番号のものがなんと電話による通知。もちろん中国語はわからないので、ホテルのロビーへわざわざ降りて番号を確認して登録してもらうことにしました。
それで無事注文完了。しばらくホテルの部屋でまっているとデリバリー担当らしき方から電話がかかってきてびっくり!英語も伝わらず、切られてしまいましたが、ロビーに降りてみるとしっかりフードが届けられており一安心。
届いた!嬉しい笑 pic.twitter.com/NgVFfB21J0
— shinichiro kinjo (@illshin) 2017年8月12日
しいたけと鶏肉などが入った美味しいおかゆで、16元(264円)の値段で食べることができました(初回クーポンを使ったので実際は5.5元程度の支払い)。夜中にも関わらずこのラインナップの食事が30分経たずに届くという、UberEATSもビックリの安さ、スピード、ラインナップにただただ脱帽です。
決済を中心としたビッグデータを武器に、圧倒的な価値を生み出す中国のテクノロジー
残念ながらスケジュールの関係でWeChatやAlipayアカウントで入店ができる無人コンビニやXiaomiストアには行けなかったのですが、数日の滞在でもその発展ぶりを強烈に感じることができました。
また、中国版LINE×FacebookでもあるWeChatが展開する決済と、その傘下に7社もユニコーンを持つ中国版Amazon×PaypalでもあるAlibabaの決済、その巨人企業らが熾烈に競争しあってその周囲にエコシステムを作り上げている印象を持ちました。
そして、これら両サービスがキャッシュ(銀聯)カードと有効に連携していることもポイントでしょう。身分証の代わりともいえる銀聯カードと各決済アカウントの紐付き、さらに番号認証の本人確認でカオスな中国でもオンラインではセキュアな利用が実現できていると実感します。そして「決済」を取ることがどれほどレバレッジをもたらすかも…、あらゆる経済活動のハブになりますしデータとしても非常に有益なものになりますからね。
ALipayを運営するアントフィナンシャルも資産管理サービス、消費者金融、中小企業向けのローン、保険のようなな包括金融サービスを運営し、一時ゴールドマン・サックスを超える時価総額にもなりつつあったことから、この「決済」から生み出せる可能性の大きさを感じることができます。
また、上海の高層ビルの3〜4割が銀行などの金融関連企業の名前を冠したビルだったのが印象的でした。人口の多さにも起因するところでしょうが、金融に関する市場の大きさを垣間見ることができました。
※以下の動画は上海の人気観光地の外灘です。土曜日ではありますが、何か特別なイベントとかでもないのにこの人の多さです。すごすぎますw
スマホなくしかけたりして色々あったけど上海楽しすぎたなー。現地のサービスも使えたし面白かった🚗🚲🍜
祭りとかじゃなくてこれだしとにかくスケールがハンパなかったw
またブログとかでまとめてみよう🇨🇳#Shanghai #上海 pic.twitter.com/FsaphL7I4X
— shinichiro kinjo (@illshin) 2017年8月13日
米国や日本の企業が中国のサービスを真似たり、また中国は数年先の日本だとの声もありますが、その理由はやはり現地で体験をすればわかるような気がします。
中国のインターネット鎖国はまだしばらく続きそうですが、その人口の多さを武器に圧倒的なデータ量を持って、世界に展開していくサービスはHUAWEI、Alipay、Mobikeを筆頭にこれからどんどん増えてくるでしょうね。西洋と中国の歴史がハイブリッドされた上海という街もスケールが大きく非常に魅力的だったので、今度はもう少し期間を伸ばして深センや北京まで含めて滞在したいと思います。
オキナワアイオー株式会社:http://okinawa.io/
Twitter:https://twitter.com/illshin
Facebook:https://www.facebook.com/shin.kinjo